高齢者の「VR酔い」と「転倒リスク」の防止策

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介護VRでは、VR酔いや転倒リスクに不安を感じる施設も少なくありません。しかし、利用方法や運用ルールを工夫することで、安全性に配慮しながら活用することは可能です。本ページでは、現場で押さえておきたい具体的な防止策を紹介します。

介護現場で問題となるVR酔いの
概要

VR酔いとは、映像で見えている動きと、実際の身体感覚とのズレによって起こる不調のことです。たとえば、映像の中では移動していても体は動いていないため、脳が違和感を覚え、気分不快や疲労感につながる場合があります。

性質としては乗り物酔いに近く、利用中や利用後に違和感を訴えるケースも見られます。特に高齢者は体調変化に気づきにくいことがあるため、利用時間や反応を確認しながら慎重に運用することが重要です。

高齢者がVR酔いを起こしやすい
理由

理由のひとつとして挙げられるのが、加齢によるバランス機能の変化です。視覚情報と身体感覚のズレが起きた際、その違和感を脳が処理しにくくなることで、気分不快や疲労感につながるケースがあります。

また、感覚のズレに対する適応力の低下も影響すると考えられています。ただし、反応には個人差があり、同じ映像を見ても酔いやすい人とそうでない人がいる点も特徴です。

VR酔いが発生しやすいケース

VR酔いは、動きの速い映像や視点移動が多いコンテンツで起きやすい傾向があります。たとえば、大きく移動する映像や、車で走行している視点の動画などでは、画面の動きに身体感覚が追いつかず、違和感につながる場合が少なくありません。視点が頻繁に切り替わる映像も、利用者の負担になりやすいため注意が必要です。

また、長時間の利用によって疲労感や不快感が出やすくなるケースも見られます。

VR酔いによって生じる
転倒リスク

VR酔いが起きると、気分不快やふらつきによって体のバランスを崩しやすくなる場合があります。VR利用中は視界が映像で覆われており、周囲の状況を把握しにくいため、姿勢が不安定になりやすい点にも注意が必要です。

とくに立った状態で利用する場合は、足元や周囲が見えにくいことで、移動時にふらついたり、姿勢を崩したりするケースも想定されます。そのため、VR酔いと転倒リスクは切り離さずに考えることが重要です。

VR酔いを防ぐための基本的な
考え方

VR酔いを防ぐためには、段階的にVRの映像に慣れていくことが大切です。最初から長時間利用するのではなく、短時間から始めることで、体への負担を確認しやすくなります。

また、動きの速い映像ではなく、視点移動が少ない落ち着いたコンテンツを選ぶこともポイントです。さらに、その日の体調や疲労感にも配慮し、無理のない範囲で利用することが、安全性に配慮した運用につながります。

転倒リスクを防ぐ運用方法

VR利用時の転倒リスクを抑えるためには、機器そのものだけでなく、現場での運用方法も重要です。ここでは、介護現場で押さえておきたい基本的な運用ポイントを解説します。

必ず見守りを行う

利用中は周囲が見えにくくなるため、ふらつきや姿勢の変化にすぐ対応できる見守りの体制が求められます。とくに立ち上がりや終了直後は状態を確認しながら、安全に誘導することが大切です。

安全なスペースを確保する

VR利用時は、視界が制限されることで足元や周囲を把握しにくくなります。そのため、周囲に椅子や荷物などの障害物を置かず、安全に動けるスペースを十分に確保することが重要です。

立った状態での使用を避ける

VR利用時は、椅子に座った状態で運用するようにします。利用中は周囲の状況を把握しづらくなり、ふらつきや姿勢の崩れに気づきにくくなるためです。座位であれば、バランスを崩した場合でも体を支えやすくなります。

中断の判断基準を決める

ふらつきが見られた場合や、気分不快を訴えた場合など、中断する判断基準を事前に決めておくことが重要です。違和感が出た段階で利用を中止することで、転倒リスクの低減につなげやすくなります。

介護現場で導入する際の注意点

介護現場でVRを導入する際は、まずスタッフ側が機器の特徴や利用時の注意点を理解することが重要です。また、利用者によって体調や反応、映像への適性は異なるため、一律ではなく個別に判断しながら運用する必要があります。

さらに、全員に使う前提で進めるのではなく、本人の意思や状態を尊重し、無理に利用を勧めないという方針も欠かせません。

安全に活用することで得られる
価値

介護VRは、すでにさまざまな施設で導入されているサービスです。安全性に配慮して活用すれば、利用者に新たな楽しみや刺激を与えることができます。新鮮な体験が、会話や交流のきっかけとなるケースもあるでしょう。

また、外出が難しい場面でも、映像を通じて外の世界に触れられるという点にも価値があります。

まとめ

VR酔いや転倒リスクは、利用方法や運用ルールを工夫することで抑えることができます。重要なのは、利用者の状態に合わせながら、安全性に配慮した使い方を徹底することです。無理なく継続できる運用体制を整えることで、介護現場でもVRを活用しやすくなり、日常の楽しみや交流のきっかけづくりにもつなげやすくなるでしょう。

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そのため当メディアでは、「誰に使うか」という観点でVR製品を整理し、介護現場での活用方法や導入時のポイントを紹介しています。
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