Vi-dere MEは、VR技術を使って半側空間無視や視空間認知機能を三次元的に評価・訓練できるリハビリ支援システムです。机上検査では捉えきれなかった見落とし(無視)の範囲を「見える化」し、その結果をそのまま個別の介入訓練へつなげられます。
本ページでは製品の特徴や利用イメージ、導入施設の口コミ・評判などを解説しているので、参考にしてみてください。
半側空間無視は、高次脳機能障害のある方の約半数に生じるとされる症状で、従来は紙と鉛筆による机上検査が中心でした。Vi-dere MEは10m×20mの仮想空間にボールを表示し、認識できたかどうかをもとに無視領域を三次元的にマッピング。遠位(遠く)・近位(近く)を含め、どの領域に見落としが起きているかを把握できます。
評価結果は視野空間の3Dマッピング機能で色分け表示(無視領域はピンク色)され、時間軸を絡めた4D評価にも対応。数値・画像で状態を残せるため、職員間の共有やご家族への説明、教育の質の均一化にも役立ちます。
独自の「スリットシステム」により、視界の情報を徐々に絞る「解放」と、注意を見落とし側へ向ける「移動」で症状の改善を促します。近くを対象とした課題では専用コントローラーの振動フィードバックを用い、日常生活への般化をサポート。評価結果と連動し、一人ひとりの無視領域に最適化した訓練を行えます。
さらに、食事シーンやドアの通り抜けなど、日常生活に近いADL訓練課題を搭載。生活場面を想定して身体を動かすことで、単調になりがちな訓練に変化が生まれ、リハビリ意欲を引き出しやすくなります。
操作は、表示される対象が「見える/見えない」を答えるだけのシンプルな設計。麻痺のある方や眼鏡をかけたままでも使用できた事例があり、幅広い利用者に取り入れられます。評価の手順や環境がシステム化され再現性が高いため、担当者が替わっても同じ基準で運用でき、OJTの負担軽減や教育成果の可視化にもつながるでしょう。
本システムは、早稲田大学 創造理工学部 岩田浩康研究室・理工学術院総合研究所との共同研究、早稲田大学発ベンチャー(株)INOWAの協力により実用化され、厚生労働省 令和元年度 障害者自立支援機器等開発促進事業の助成のもとで開発されました。専門機関の知見に裏打ちされた製品であることは、施設価値の向上やブランディングにも活かせます。
利用者はVRゴーグルを装着し、仮想空間のボールを見て「見える/見えない」を答えることで評価が進みます。その結果に基づき、スリットシステムで注意を誘導したり、食事やドアの通り抜けといったADL課題に取り組んだりと、評価から介入まで一連で実施できる構成。視覚情報をコントロールしながら進めるため、利用者は課題に集中できます。
ソフトウェアの単体販売ではなく、VRゴーグル・専用PC・モニター・キーボード・マウスから成るシステム一式で提供されています。評価の再現性を高める専用の顎台をオプションで追加することも可能です。価格・保証・導入後のサポート内容は公式に公表されていないため、詳細は販売元へ直接お問い合わせください。
脳卒中や高次脳機能障害の後遺症により、半側空間無視や視空間認知に課題を抱える利用者へ機能訓練を提供する施設に向いています。特に通所リハビリ・デイケアや在宅復帰を支援する現場では、見落としの範囲を客観的に把握し、評価と連動した個別の訓練へつなげやすいでしょう。結果を記録・共有できることで、職員間の連携やご家族への説明、教育の標準化といった運用面の利点も得やすくなります。
介護向けVRは、利用者の機能訓練に使うものもあれば、職員教育や対応力向上に活用するものもあり、製品によって目的や使い方が大きく異なります。
そのため当メディアでは、「誰に使うか」という観点でVR製品を整理し、介護現場での活用方法や導入時のポイントを紹介しています。
自施設に合った介護VR製品選びの参考にしてください。
| 会社名 | シスネット株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府大阪市北区太融寺町2-18-9F |
| 電話番号 | 06-6364-0554 |
| 公式HP | https://vi-dere.com/ |
介護分野におけるVR製品はまだ数が多くありません。利用者・入居者用の製品は楽しみながら続けられる「継続性」や転倒リスクなどに配慮した「安全性」、介護職員用の製品は実際の現場を疑似体験できる「リアリティ」、研修の学びを次に活かす「再現性」、それぞれの観点から適した製品を紹介します。